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指先はいつも自分の目に触れるもの。きれいなネイルでいると、気分も明るくなります。まるで指先からキレイになる魔法がかかったようで、私はネイルが大好きでした。
大学卒業後は教員として24年間勤め、家庭では三人の子どもを育ててきました。忙しい生活の中で、ネイルは気分転換に最適でした。長期休暇のときにはネイルサロンでマニュキアやペディキュアをしてもらい、お気に入りのカラーと輝きを楽しんでいました。
ずっと教員を続けるつもりでしたが、40代後半、義母が介護状態だったことをきっかけに仕事を辞めました。今まで子どもの学校行事や習い事につき合ってあげられなかったこともあり、思い切って家庭に入ることにしたんです。主婦業は嫌いではなかったし、これで家族のサポートができると思ったのですが…、3ヶ月後にはもうおかしくなっていましたね(笑)。
当時を知る友人からは「顔に生気がなくて死んでいたよね」と言われています。時間があるからといって家庭のことが何でも完璧にできるわけではなく、近すぎる距離にかえって関係がぎくしゃくすることもありました。このときの私は、想いと行動が空回りしていたような気がします。「このままじゃいけない。何かしなくちゃ…」と外に出ていろいろなセミナーに参加するようになり、自己啓発や起業家向けの講座でたくさんの刺激を受け、狭かった視野が広がっていきました。
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好きだったネイルは、退職後も続けていました。その頃ジェルネイルが流行りだして、すっかりお気に入りに。従来のマニキュアは、せっかくサロンできれいにしてもらってもすぐに剥がれるので残念に思っていたんです。ジェルは仕上がりがきれいだし、1カ月くらい長持ちするのでとってもうれしかったですね。
ところが、フットまで全部ネイルサロンでやっていたら、2万円以上かかってしまって…。ジェルネイルはよいだけあって、お値段は倍以上。主人は会社で毎日仕事を頑張っているし、子どもたちにも無駄遣いをしないように言っているのに、こんなに使っていいのだろうかと罪悪感を持つようになりました。
そんなとき、友人から「福岡のセルフネイルのお店に行ってみない?」と誘われました。不器用な自分には無理だと思ったのですが、友人の知り合いがマンションの一室で始めたサロンなので、「見ているだけでもいいから」と言われて一緒に行きました。
教えてもらいながらやってみたら、自分が思っていたよりも簡単にできて、仕上がりもきれい!大満足でした。それから何回か通うようになり、セルフネイルがどんどん楽しくなりました。
「ジェルはきれいでうれしいけど、値段が高いからできないと思っている人がいっぱいいる。もっと人前に出るところでセルフ式のサロンを開けば、喜んでたくさんの人が集まってくれるんじゃないかな」
そんな想いがどんどん膨らんでいきました。不器用な私ができるのだから、たくさんの人に喜んでもらえる確信がありました。新しい生き方を模索して一年後、「私って何か事業をやりたいんだ」という想いに気づき始めたとき、「何か」と「セルフネイル」がピタッ!とハマったのです。
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セルフネイルサロンをやろうと思ってからは、不思議といろいろな知恵や情報を持つ方に出会うようになりました。夢には人を引き寄せる力があることを実感しています。たくさんの方のお力添えを得て、2010年4月「ネイルガーデン」をオープンすることができました。出店候補地は二転三転しましたが、「人前に出るところで」とイメージした通り、ショッピングモールに出店が決まりました。
既存のネイルサロンにセルフも取り入れているところはありますが、セルフ主体のサロンは北九州初です。全国的にも珍しいサロン形態のため、自分たちで一から仕組みを考え、お客さまに満足していただけるお店づくりをしています。
ネイリストの専門技術と私自身が培ってきた教員経験を活かしてレッスンを企画したり、ミーティングで情報交換を頻繁に行い、お客さまの声をサービスに反映してきました。スタッフ一人ひとりが成長して、よりよいサロンになるよう努めています。
私の理想は、誰もがリラックスして自由に楽しめる“コミュニケーションネイルサロン”。お客さまとスタッフ、またお客さま同志が気持ちよく交流できる双方向のコミュニケーションを大切にしています。セルフだからこそ味わえるワクワク感を共有し、好きな色やデザインを自由に楽しめるようサポートしたい。みんなが笑顔になれる心地よい環境を提供していきたいと思います。
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「ネイルガーデン」を始めてから、思い出した夢があります。小学校の学芸会で、「将来デザイナーになりたい」と言っていた私…。ずっと違う道を歩いてきたので、忘れていた記憶でした。
そのときのセリフは「誰にでも似合う服をつくりたいの!」。私たちの世代は小さい頃に贅沢ができなくて、いつも洋服はおさがりばかり。好きな服や似合う服はあまり着ることができませんでした。だから、本当にみんなが喜ぶような服を作りたかったんです。
私の根底にずっとあった「美しいものに触れていたい」という願い。そして、それを「カタチにして提供したい」という想い。セルフネイルとの出会いは、私の源泉に繋がる夢を呼び覚ましてくれました。
みなさまと一緒に、美しさや喜びを分かち合えることに心から感謝しています。








